ウッドデッキの注意点

Attention

ウッドデッキは「ウッド=天然の木」が一番。
ウッドデッキを検討しているあなたに選び方のポイントをご案内します。

人工デッキとの違い

人工デッキとの違い

人工デッキは、石油やプラスチック樹脂を練り混ぜて作られており、腐ることはありません。そのためメンテナンスを楽にしたいと思う方がよく選びます。
しかし、小さなお子様が寝転んでおやつを食べたり、洗濯物やお布団を干したりなど、シチュエーションを考えれば、木のぬくもりが感じられる天然の木をお勧めします。

生きている天然の木は、呼吸をしているからぬくもりがあります。そして水分を適度に含み、大気へ放出することを繰り返します。木の中に蓄えられた水分は空気層と融合し、日差しのぬくもりを蓄えることができるのです。
素肌で歩けばぬくもりを感じ、雨が降れば水分を適度に吸収するように、私たちと同じ時間を生きているのが天然の木のウッドデッキなのです。

ウッドデッキは腐るもの?

ウッドデッキは腐るもの?

「天然の木だから腐って当たり前」多くの方がそのようなイメージを持っていることでしょう。
ウッドデッキが腐る原因は、腐朽するからです。柔らかい木は水分を多く含み、内部から腐ってしまいます。水が入らないようにするには、塗装や防腐処理が必要になります。そのため、通常の木は2〜3年ごとに定期的なメンテナンスをしなければならないのです。

しかし、公園のウッドデッキなど公共の施設ではメンテナンスが楽な人工の樹脂デッキではなく、 「ウリン」がよく使用されます。なぜ風雨や太陽にさらされて長年使われる施設なのに腐る可能性がある天然木を使用しているのでしょうか?それは「ウリン」が”腐らない木”と呼ばれるほど高い防腐性と耐久性があるからです。

木を知ればこだわりのアイアンウッド「ウリン」?

木を知ればこだわりの
アイアンウッド「ウリン」

「ウリン」は、熱帯雨林で育ち気乾比重がとても高く、重い木です。年輪が無いために柔らかい部分・硬い部分がなく、密度がとても高いので水分が浸透しにくい構造となっています。ウッドデッキ用の素材としては様々な木がありますが、その中でも最も密度が高いことで害虫の侵入を防ぎ、さらに木そのものからも害虫を寄せ付けない成分を発生しているのがアイアンウッド「ウリン」です。

ウリンは、1950年から1996年までは、保護樹木として輸出禁止であったため、日本ではあまり歴史のない木材ですが、原産国のマレーシアやフィリピンでは100年耐える木として伝えられて、公共の橋や河川の柱脚に使用されるなど重宝されていました。
アイアンウッド(鉄の木)と呼ばれるその硬さは、ノコギリを刃こぼれさせてしまうほどです。そのため加工が難しく、思い通りに仕上げるには高い技術と経験が必要です。
また、海外からの輸入木材なので、為替の影響により販売価格が変動する場合があります。

施工後の取り扱い注意点

施工後の取り扱い注意点

施工後しばらく(約2~3ヶ月程)は雨等により赤黒いポリフェノールを成分とする樹液が出てきます。人体には無害ですがコンクリートなどに付着すると色がつく場合があります。樹液による色移りが気になるお客様は、樹液が出なくなるまで流れ落ちる部分にカバーをかけるか、色移り部分はキッチンハイターなど市販の漂白剤で落とすことができます。

ウリン材は赤褐色ですが雨にうたれてアクが抜け、徐々に色が変わっていきます。 2、3年ほど経つと色素が抜けてシルバーグレーになります。経年変化を楽しめるのも魅力のひとつですね。