社長ブログ

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2019.02.02

2011年3月11日

その日、僕は自宅の新築工事を自分自身で作り始め・・

その工事も9割ほど終わり

つかの間の休息で美容室に行っていた。

シャンプーの途中、その瞬間を迎える。

3月11日、僕は36歳の誕生日だった・・

それから6カ月後、被災地である岩手県大船渡市を訪れた。

道中、バスから見えた景色

町がそっくりと無くなった陸前高田市を通り

その現実を目の当たりにする。

それからどれくらい走ったのか

大船渡市の港に到着し、その光景を目の前にただ立ち尽くした。

その日、台風21号が接近し暴風雨だったが、合羽を着てボランティアに参加。

眼下に入る景色、それはどこまでも続く瓦礫の山と

小波が立つ目の前の海だけだった。

それまでの人生、僕は自分のために生きてきた。

物事全てに白黒をつけ、味方がいなくても平気だった。

自分は自分

土砂降りの中、瓦礫で埋まってしまった側溝の瓦礫を掃除したり

辺り一面に散乱した瓦礫を手で拾い集める。

それがどれ程の効果があるのか、感じることはできない。

僕は作業しながらこんなことを考えた・・

「僕の目の前に落ちている瓦礫、今の僕にしか拾うことはできない」

街が壊滅し、どこに何があったかもわからない景色。

人一人が作業したところで、見た目は何も変わることが無い。

それでも、、

「こんな状況下でも、自分は役に立てるんだ」と思った。

ボランティアを終え、夜行バスで千葉に帰る車内・・

僕はずっと考えていた。

今までは大工だった。でも、、

その知識、技術を誰かの役に立たせることができるんじゃのか?

それに、、仮設住宅で暮らす数万人の人々、、

小さくてもプライバシーが確保できる、小さな家を望んでいるはずだ。

だったらそれを形にしなくては!!

運よく僕は25歳で建築士を取得していたこともあり
千葉にもどってからすぐに独立する準備を始める。

もう下請けは辞めて、自分が誰かのために出来ることをやろうと決めた。

経 営 理 念

誰かのために役立つことをすることは、社会に必要とされることである。

社会に貢献し人々に必要とされる会社であればこそ

私たちは全力で目の前の状況を変えていける。

その結果、仕事をすることに意義があり自分たちがワクワクすることである。

誠意、愛情、熱意、感謝を忘れることなく

                            常に必要とされる企業であり続ける。